「第58回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクションは「第2節」を終了し、通算成績4勝1敗でVONDS市原 Emerald Green、YKKが「同率首位」で並び、「直接対決」での勝敗の差(YKKがVONDS市原 Emerald Greenに9-0で勝利)でYKKが1位、VONDS市原 Emerald Greenが2位で「交流節」に臨むことになった。
3位は3勝2敗の小泉病院 Blue Arrows、4位は2勝3敗の平林金属 Peachblossomsが続き、5位は1勝4敗の厚木SC、ペヤングが「同率」で並んだが、こちらも「直接対決」で勝利した厚木SCが5位、敗れたペヤングが6位となり、この前半戦の順位によって、「交流節」での対戦相手が決まり、1位・3位・5位のチームは「プラチナセクション」2位・4位・6位のチームと、2位・4位・6位のチームは「プラチナセクション」1位・3位・5位のチームと対戦することになる。
ここでは、サファイアセクション「第2節」での戦いを振り返り、「交流節」での戦いを展望してみたい。
3位は3勝2敗の小泉病院 Blue Arrows、4位は2勝3敗の平林金属 Peachblossomsが続き、5位は1勝4敗の厚木SC、ペヤングが「同率」で並んだが、こちらも「直接対決」で勝利した厚木SCが5位、敗れたペヤングが6位となり、この前半戦の順位によって、「交流節」での対戦相手が決まり、1位・3位・5位のチームは「プラチナセクション」2位・4位・6位のチームと、2位・4位・6位のチームは「プラチナセクション」1位・3位・5位のチームと対戦することになる。
ここでは、サファイアセクション「第2節」での戦いを振り返り、「交流節」での戦いを展望してみたい。
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4勝1敗 1位:YKK
第2節終了時点チーム成績
チーム防御率:1.85(1位) 奪三振:27(2位) 総失点:10(1位) チーム打率:3割7分1厘(1位) 総得点:44(1位) 総本塁打:7(1位) 総失策:1(1位) 守備率:0.992(1位) ※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す 開幕連勝の好スタートを切ったYKKは、「第2節」の初戦で小泉病院 Blue Arrowsとの「全勝対決」に臨み、初回に先手を取ったものの、2回裏に4失点。逆転を許し、1点差まで追い上げたものの、3-4で敗れ、今シーズン「初黒星」を喫した。 大会2日目が雨天順延となり、3日目、厚木SC戦は追いつ追われつのシーソーゲームを展開。宮坂佑希、大内麻里奈の本塁打を含む9安打・7得点、7-6の1点差で厚木SCを振り切り、これで火のついた打線は最終戦のペヤング戦で大爆発! 「主砲」大内麻里奈の2本塁打を含む長打5本、20安打・20得点の猛攻で20-0のワンサイドゲームとなり、「第2節」を2勝1敗で乗り切り、通算成績4勝1敗。VONDS市原 Emerald Greenと「同率首位」に並んだものの、「第1節」での「直接対決」で勝利していたことがモノをいい、「サファイアセクション」1位で「ホーム」開催となる「交流節」を迎えることになった。 投手陣は「日本一投球間隔が短くテンポの速い投手」畑中萌が4試合・18回2/3を投げ、3勝1敗・防御率1.50。投球回数とほぼ同じの18三振を奪う力投で「サファイアセクション」投手ランキングトップに立つ活躍を見せている。 また、まったくタイプの異なる木澤愛梨もどっしりと構え、落ち着いたピッチングで持ち味を発揮。こちらも4試合・14回1/3を投げ、1勝0敗・防御率2.44と安定した投球内容。タイプの異なる左右の「二枚看板」が首位躍進を支えている。 打線も「不動の4番」大内麻里奈が「第2節」で3本塁打を放つ活躍。打率5割・本塁打3・打点6と「主砲」の名にふさわしいバッティングを見せている。2023・2024と2年連続で「優秀選手」に輝いた宮坂佑希も打率6割4分7厘・本塁打2・打点7と絶好調! この二人が3番・4番に並ぶ打線の破壊力は抜群で、他にも前田あみが打率4割3分8厘・打点4、昨シーズンの「優秀選手」でもある「実力者」東郷佑実が打率4割2分9厘・本塁打1・打点8、「監督兼任」の青木千秋が打率3割8分5厘・打点4、「キャプテン」剣田あかねが打率3割3分3厘・打点2と強打者が並ぶ打線でチーム打率3割7分1厘・総本塁打7・総得点44と他を寄せつけない「圧倒的な数字」を残している。 「交流節」では、初戦で「プラチナセクション」6位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、第2戦で同4位・花王コスメ小田原 フェニックス、最終戦で同2位・大和電機 Blue Lakersと対戦する。 初戦のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校を確実にモノにし、続く花王コスメ小田原 フェニックス戦では「好投手」栗原ななみをどう攻略するかが大きなポイントなる。最終戦の相手・大和電機 Blue Lakersはこちらも「強打」を売り物にするチームだけに、畑中萌、木澤愛梨の「左右の二枚看板」が相手打線をどこまで抑え込めるか、YKK打線が相手打線を上回る攻撃力を発揮できるか等、興味の尽きない対戦となる。 「ホーム」開催となる「交流節」、地元の大応援団の前で3連勝を飾るようなことがあれば……念願の「日本リーグ制覇」の実現が大きく近づくことになる。 「交流節」 YKK 試合予定 7月4日(金) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(プラチナセクション6位)※12:00試合開始予定 7月5日(土) 対 花王コスメ小田原 フェニックス(プラチナセクション4位)※9:30試合開始予定 対 大和電機 Blue Lakers(プラチナセクション2位)※12:00試合開始予定 |
![]() 「左右の二枚看板」が揃う投手陣は安定感が増している ![]() 宮坂佑希が打率6割4分7厘・本塁打2・打点11と絶好調! ![]() 「ホーム」開催となる「交流節」で首位固めできるか!? 注目が集まる |
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4勝1敗 2位:VONDS市原 Emerald Green
第2節終了時点チーム成績
チーム防御率:2.47(2位) 奪三振:36(1位) 総失点:16(2位) チーム打率:2割8分6厘(3位) 総得点:20(3位) 総本塁打:2(3位) 総失策:7(5位) 守備率:0.949(6位) ※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す 昨シーズン準優勝のVONDS市原 Emerald Greenは「第1節」1勝1敗のスタートとなり、「第2節」では初戦の平林金属 Peachblossoms戦に12安打・9得点の猛攻で9-4と圧勝。雨天順延を挟んで迎えた第3日、ペヤングとの対戦は「エース」渡邉双葉の好投もあり、2-0の完封勝利。最終戦となった小泉病院 Blue Arrows戦は2-2の同点で迎えた最終回、「チームリーダー」塚本楓花がセンター頭上を越える劇的なサヨナラホームランを放ち、3-2で勝利を収め、「第2節」3連勝! 通算成績4勝1敗とし、YKKと「同率首位」に並んだが、「第1節」での「直接対決」で敗れたことが響き、2位で「交流節」を迎えることになった。 投手陣は、「エース」渡邉双葉が5試合すべてに登板。「サファイアセクション」最多となる31イニングを投げ、4勝1敗・防御率2.71。投球回数を上回る34三振を奪う獅子奮迅の活躍で、チームの勝敗をすべてその「右腕」で担い、まさに「エース」の活躍を見せている。ただ……これから夏場の炎天下、灼熱の太陽の下での「連戦」が続くことを考えると、「エース」を少しでも休ませることができるよう、それに続く投手が出てきてくれることを期待したいところだ。 打線では、2024「優秀選手」であり、トップバッターとしてチームを引っ張る塚本楓花が打率5割7分1厘・本塁打2・打点4と当たっている。同じく「右のスラッガー」島田彩那も打率3割8分5厘・打点1、下位打線からチャンスを作り、上位打線につなげる石井愛華(打率3割7分5厘・打点1)、澁江マリン(打率3割3分3厘)も貴重な存在となっている。 「交流節」では初戦で「プラチナセクション」首位を走る靜甲、2戦目で同5位・Citrine Ichinomiya、最終戦で同3位・MORI ALL WAVE KANOYAとの対戦が組まれた。 初戦の相手・靜甲は投手陣が好調! VONDS市原 Emerald Greenとしては、その靜甲投手陣「攻略」の糸口を見出さなければならない。 2戦目の対戦相手・Citrine Ichinomiyaは今のところ「エース不在」の状況にあり、まずは「先手」を奪い、自分たちのペースで試合を進めたいところだ。 最終戦の相手・MORI ALL WAVE KANOYAは昨シーズンの「順位決定節」で「日本リーグ優勝」をかけて対戦し、敗れた「因縁」の相手。まずはこの「交流節」でしっかりと「リベンジ」を果たしたいところだ。 「悲願」「念願」の日本リーグ「優勝」を果たすには、この「交流節」でも確実に勝ち星を積み上げ、後半戦を迎える必要がある。それには「エース」渡邉双葉の力投と、少しでもその「負担」を減らすことができるような「打線の援護」と「エース」に続く「第2の投手」の出現が必要になる。 「交流節」 VONDS市原 Emerald Green 試合予定 7月4日(金) 対 靜甲(プラチナセクション1位)※9:30試合開始予定 7月5日(土) 対 Citrine Ichinomiya(プラチナセクション5位)※12:00試合開始予定 対 MORI ALL WAVE KANOYA(プラチナセクション3位)※14:30試合開始予定 |
![]() 「エース」渡邉双葉の右腕がチーム浮沈のカギを握る ![]() 打率5割7分1厘・本塁打2・打点4と当たっている塚本楓花 ![]() 昨シーズンの「準優勝」から、さらにその「上」へ……日本リーグ「優勝」を成し遂げられるか!? |
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3勝2敗 3位:小泉病院 Blue Arrows
第2節終了時点チーム成績
チーム防御率:3.06(3位) 奪三振:11(6位) 総失点:19(3位) チーム打率:3割1分3厘(2位) 総得点:31(2位) 総本塁打:1(5位) 総失策:7(5位) 守備率:0.957(5位) ※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す 小泉病院 Blue Arrowsは開幕連勝のスタート! 開幕ダッシュに成功し、迎えた「第2節」の初戦、YKKとの「全勝対決」を制し、この時点では「単独首位」に立ったが、2日目が悪天候で雨天順延。これで「水を差された」か、迎えた3日目の平林金属 Peachblossoms戦は2回表に大量5点を失う苦しい試合展開となり、後半ジリジリと反撃したものの、4-6で敗れ、今シーズン「初黒星」。最終戦のVONDS市原 Emerald Green戦も2点のビハインドを一度は同点に追いつきながらサヨナラホームランを浴びて力尽き、痛恨の連敗。通算成績3勝2敗の3位で「交流節」に臨むことになった。 投手陣では左腕・玉田彩音、杉本詩菜の二人が「規定投球回数」に達し、玉田彩音が4試合・14イニングを投げ、1勝0敗・防御率1.50。杉本詩菜が4試合・11イニングを投げ、1勝1敗・防御率2.55の成績を残している。今後もこの二人を中心に投手陣を回していくことになりそうだ。 打線は好調。打率7割のハイアベレージで「サファイアセクション」の打撃ランキングトップに立つ立川夏波、「キャプテン」としてチームを引っ張る佐々木彩葉、守時瑞希がともに打率4割6分2厘、打点4の活躍。「ルーキー」ながら「4番」に抜擢されている泉野美音も打率3割5分7割・本塁打1・打点7と一時の「勢い」はないものの、高い数字を残している。 「交流節」では、初戦で「プラチナセクション」2位の大和電機 Blue Lakers、第2戦で同4位・花王コスメ小田原 フェニックス、最終戦で同6位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦する。 初戦の相手・大和電機 Blue Lakersは「強力打線」を売り物にするチーム。投手陣がどこまで相手打線を抑え込めるか、いかに失点を少なく防ぐかが一つのポイントになる。 第2戦の相手・花王コスメ小田原 フェニックスは「エース」栗原ななみを中心に攻守のバランスと取れた好チーム。好調な小泉病院 Blue Arrows打線が相手の「エース」を攻略できれば「勝機」が見えてくる。 最終戦のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦は投打の数字を見る限り、小泉病院 Blue Arrowsの優位は動かないが、全員が「フルスイング」で立ち向かってくるチームだけに、投手陣がその波に飲み込まれてしまうようなことがあると「番狂わせ」の可能性もあり得る。 小泉病院 Blue Arrowsが上位争いに生き残っていくためには「3連勝」を狙いたいところ。この「交流節」での戦いがシーズン後半戦へ向け、大きな「山場」となりそうな気配だ。 「交流節」 小泉病院 Blue Arrows 試合予定 7月4日(金) 対 大和電機 Blue Lakers(プラチナセクション2位)※12:00試合開始予定 7月5日(土) 対 花王コスメ小田原 フェニックス(プラチナセクション4位)※12:00試合開始予定 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(プラチナセクション6位)※14:30試合開始予定 |
![]() 投手陣に「エース」と呼べる存在が出てきてくれれば…… ![]() 打線は好調! 投手陣をしっかりと援護したいところ ![]() 「上位進出」のためには、この「交流節」での戦いが重要になる |
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2勝3敗 4位:平林金属 Peachblossoms
第2節終了時点チーム成績
チーム防御率:4.00(4位) 奪三振:14(4位) 総失点:21(4位) チーム打率:2割3分3厘(5位) 総得点:20(3位) 総本塁打:3(2位) 総失策:2(2位) 守備率:0.987(2位) ※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す 平林金属 Peachblossomsは「第1節」で開幕連敗のスタートと出足で躓いてしまい、「第2節」も初戦のVONDS市原 Emerald Green戦は投手陣が12安打を浴び、9失点。4-9で敗れ、勝ち星なしの3連敗。雨天順延を挟んだ3日目、ここまで勝ち星のない平林金属 Peachblossomsとは対照的に開幕3連勝と波に乗る小泉病院 Blue Arrowsと対戦。2回表に相手投手の制球の乱れにつけ込んで先制し、走者を溜めたところで今田弥里の満塁の走者を一掃する適時三塁打、大山秋歩のタイムリー等で大量5点を挙げ、4回表にも大山秋歩の犠飛で1点を追加。終盤、追い上げられる場面もあったものの、6-4で逃げ切り、嬉しい今シーズン「初勝利」を挙げた。これで息を吹き返した平林金属 Peachblossomsは最終戦の厚木SC戦も行武唯華、橋口紫織の本塁打を含む12安打・9得点の猛攻で9-1と大勝。前半戦最後の試合を勝利で締めくくり、通算2勝3敗の4位で「交流節」を迎えることになった。 投手陣では、伊藝優良が4試合・16回1/3を投げ、2勝を挙げる活躍。防御率も2.14と安定しており、投手陣の「軸」となりそうな気配だ。「投打二刀流」の橋口紫織も4試合・11回2/3を投げ、奮闘してはいるが、0勝3敗・防御率8.40と「結果」には結びついていない。 打線では大山秋歩が打率3割5分3厘・打点2と当たっており、「投打二刀流」の橋口紫織も打率3割3分3厘・本塁打1・打点3の活躍。伊藝優良の「成長」もあり、今後は「打者」として活躍する場面が増えることになりそう。行武唯華も打率は3割1分3厘・本塁打1・打点3、橋本楓も打率3割には届いていない(2割9分4厘)が、本塁打1本を放ち、3打点を挙げており、今後の活躍に期待が持てそうだ。 「交流節」では初戦で「プラチナセクション」1位・靜甲、第2戦で同3位・MORI ALL WAVE KANOYA、最終戦で同5位のCitrine Ichinomiyaとの対戦が組まれた。 初戦の相手・靜甲は投手陣が好調でそう簡単には得点を奪えそうにない。成長著しい「エース候補」伊藝優良のピッチングに期待したいところだ。 2戦目のMORI ALL WAVE KANOYAは昨シーズンの「覇者」。今シーズン、大幅な戦力の入れ替え、新旧交代があったとはいえ、投打にタレントが揃っており、「死角」は少ない。ここでも投手陣の踏ん張りと数少ないチャンスを確実にモノにしていくしぶとさ、あるいは橋口紫織、行武唯華、橋本楓の「一発」に期待か!? 最終戦の相手・Citrine Ichinomiyaは前半戦1勝4敗と調子が出ておらず、投手陣に不安があるだけに打線が先手を取り、自分たちのペースに持ち込むような試合が展開できれば、自ずと勝機は見えてくる。 開幕こそ躓いたものの、徐々に調子を上げてきている平林金属 Peachblossoms。この「交流節」でさらに勝ち星を積み重ね、後半戦へ向け、「サファイアセクション」の順位争いをかき回してほしいところだ。 「交流節」 平林金属 Peachblossoms 試合予定 7月4日(金) 対 靜甲(プラチナセクション1位)※12:00試合開始予定 対 MORI ALL WAVE KANOYA(プラチナセクション3位)※14:30試合開始予定 7月5日(土) 対 Citrine Ichinomiya(プラチナセクション5位)※14:30試合開始予定 |
![]() 投手陣では伊藝優良が成長! 「真のエース」となれるか!? ![]() 後半戦の「逆襲」には打線の「奮起」が必要不可欠 ![]() 「交流節」で後半戦巻き返しへのキッカケをつかめれば…… |
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1勝4敗 5位:厚木SC
第2節終了時点チーム成績
チーム防御率:8.53(6位) 奪三振:15(3位) 総失点:41(6位) チーム打率:2割4分4厘(4位) 総得点:19(5位) 総本塁打:2(3位) 総失策:2(2位) 守備率:0.986(3位) ※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す 厚木SCは開幕連敗のスタートとなったが、「第2節」初戦のペヤング戦、齋藤愛里のツーランホームランで先取点を挙げ、1点差に詰め寄られた5回表にも3本の長短打で2点を追加。その裏1点を返されたものの、最終回にも木下奈津の二塁打からチャンスを作り、決定的な1点を加え、ダメ押し。先発・古本緋里、鈴木心菜とつなぐ投手リレーでペヤングの反撃を3点に抑え、5-3で逃げ切り。嬉しい今シーズン「初勝利」を挙げた。この勝利で「勢い」に乗りたいところだったが、2日目が悪天候で中止・順延となり、3日目、YKKと対戦。壮絶な打撃戦を展開したが、あと一歩及ばず、6-7で惜敗。最終戦の平林金属 Peachblossoms戦も終盤まで僅差の接戦を演じたものの、最終回、投手陣が力尽き、2本の本塁打を含む怒涛の6連続長短打を浴び、6失点。1-9の大差で敗れ、通算成績1勝4敗。ペヤングと「同率」で並ぶ結果となったが、「第2節」初戦での「直接対決」での勝利がモノをいい、5位で「交流節」に臨むことになった。 やはり「課題」は投手陣。古本緋里、鈴木心菜の二人が「規定投球回数」をクリアしておるが、古本緋里が5試合すべてに登板。19イニングを投げ、1勝1敗・防御率4.79。鈴木心菜も5試合すべてに登板し、10回2/3を投げ、0勝2敗・防御率15.00と「エース」と呼ぶには厳しい数字が並ぶ。それでも完全に「壊滅的状態」であった「第1節」に比べれば「改善」の兆しは見えてきている。 打線では、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校から「移籍加入」した木下奈津が打率4割3分8厘・打点4と開幕から好調を持続。同じくVONDS市原から「移籍加入」した加藤花澄が打率3割8分5厘・本塁打1・打点2と「新天地」で躍動。小山優理も3割1分3厘・打点2と当たっており、不安の残る投手陣を打線がどこまでカバーできるか……が今後のチーム立て直しのポイントとなりそうだ。 「交流節」では、初戦で「プラチナセクション」4位・花王コスメ小田原 フェニックス、第2戦で同2位・大和電機 Blue Lakers、最終戦で同6位・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と対戦する。 初戦の相手・花王コスメ小田原 フェニックスは「好投手」栗原ななみを擁しており、頼みの打線が抑え込まれてしまうようだと、投手陣に不安があるだけに苦しい試合展開を強いられることは避けられそうにない。 第2戦の大和電機 Blue Lakersは対照的に「強打」が自慢のチーム。投手陣がどこまで踏ん張れるか……がこの試合の「焦点」となりそうだ。壮烈・苛烈な打撃戦、ノーガードの打ち合いとなる可能性もあるが、投手陣が早めにつかまってしまうようだと苦しくなる。 最終戦の相手・ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は開幕から未だ勝ち星なく、5連敗。全員「フルスイング」で立ち向かってくる打線に「迫力」はあるが、その分、「粗さ」も目立つ。投手陣がその「フルスイング」の餌食になるようなことがなければ、十分に「勝機」はあるはず。 投打の数字は厳しい数字が並んでいるが、投手陣の立て直しの「兆し」が見えてきており、チームとしての「一体感」「熟成」が進み、徐々に「厚木SCらしさ」も戻ってきている。打線が投手陣を援護し、「打ち勝つ」試合が展開できれば……「交流節」での巻き返し、逆襲も十分に期待できる。厚木SCの「交流節」での戦いに注目しよう! 「交流節」 厚木SC 試合予定 7月4日(金) 対 花王コスメ小田原 フェニックス(プラチナセクション4位)※9:30試合開始予定 対 大和電機 Blue Lakers(プラチナセクション2位)※14:30試合開始予定 7月5日(土) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(プラチナセクション6位)※9:30試合開始予定 |
![]() 後半戦の戦いへ投手陣の立て直しが急務だ ![]() 投手陣に「不安」がある以上、「打ち勝つ」試合をするしかない! ![]() 徐々に試合内容に改善が見られるだけに「交流節」をその契機にできるか!? |
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1勝4敗 6位:ペヤング
第2節終了時点チーム成績
チーム防御率:6.00(5位) 奪三振:12(5位) 総失点:33(5位) チーム打率:2割1分6厘(6位) 総得点:6(6位) 総本塁打:0(6位) 総失策:4(4位) 守備率:0.973(4位) ※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す ペヤングは昨シーズン開幕から勝ち星なしの12連敗。開幕から13試合目、レギュラーシーズン最終戦でようやく初勝利を挙げたが、今シーズンは「開幕」となる「第1節」で早くも「1勝」を挙げ、1勝1敗。開幕から連敗の続く「いつものパターン」から脱却したかに見えたが……。「第2節」では無念の3連敗。しかも徐々に試合内容も悪化する……という「最悪」のパターンで通算成績1勝4敗。厚木SCと「同率」に並んだが、「第2節」初戦、厚木SCとの「直接対決」を落としたことが響き、6位で前半戦を折り返し、「交流節」を迎えることになった。 「第2節」初戦は、厚木SCと対戦。「2勝目」を狙ったが、最後の最後まで諦めない粘り強い試合を展開したものの3-5で敗れ、2日目は雨のため、中止・順延。3日目、VONDS市原 Emerald Green戦は打線が沈黙。最終回、無死二・三塁の「一打同点」のチャンスも活かせず、0-2の完封負け。この連敗で緊張の糸が切れてしまったか、最終戦のYKK戦は投手陣が大炎上。本塁打3本を含む20安打を浴び、20失点。0-20で敗れるという「記録的な大敗」を喫してしまった。 投手陣は「エース」平山綾乃の「出来次第」といった印象が強く、5試合すべてに登板し、25イニングを投げ、1勝3敗・防御率6.16。その「左腕」の出来が試合の結果を左右し、チームの「命運」が託されている……といっても過言ではない。 打線では「キャプテン」釣春香が打率4割3分8厘のハイアベレージを残し、チームを引っ張り、鼓舞しているが、それに続く「3割打者」がいない状態で、山岸澪衣、山坂香織がともに2割6分7厘の数字を残しているが、打線全体の底上げ、レベルアップに期待したいところか。 「交流節」では、初戦で昨シーズンの「覇者」であり、「プラチナセクション」3位・MORI ALL WAVE KANOYA、第2戦で同5位・Citrine Ichinomiya、最終戦で同1位・靜甲との対戦が組まれた。 初戦の対戦相手・MORI ALL WAVE KANOYAは今シーズン大幅に戦力を入れ替え、「新旧交代」の時期に差し掛かっているが、それでも投打の「軸」となる選手がおり、新たな力も育ちつつあるとあって「手強い相手」であることは間違いない。「エース」平山綾乃が踏ん張り、ロースコアでの競り合いに持ち込めれば「勝機」もあるのでは。 続く第2戦の対戦相手・大和電機 Blue Lakersは「強打」のチーム。この試合も「エース」平山綾乃の「出来」がカギを握る。早めに攻略されてしまうようだと一方的な試合展開にもなりかねない。 最終戦の靜甲戦は投手陣が好調なチームが相手となり、簡単には得点できそうにない。そうなるとここでも平山綾乃の「出来次第」という話になってしまうのだが、真夏の炎天下、このところの気温の高さ等を考えると、ダブルヘッダーを含む2日で3試合の連戦を「エース」平山綾乃の左腕にすべて託す……という選択はあまりに酷なものがある。それを助ける「第2の投手」の出現、打線の援護が必要となる。「交流節」での巻き返し、ペヤングの逆襲に期待しよう! 「交流節」 ペヤング 試合予定 7月4日(金) 対 MORI ALL WAVE KANOYA(プラチナセクション3位)※9:30試合開始予定 対 Citrine Ichinomiya(プラチナセクション5位)※14:30試合開始予定 7月5日(土) 対 靜甲(プラチナセクション1位)※9:30試合開始予定 |
![]() 「エース」平山綾乃の「出来」にチームの浮沈がかかっている ![]() 「得点力不足」を解消し、投手陣を援護できれば「勝機」も出てくる ![]() 「交流節」で2勝目を挙げ、後半戦へ弾みをつけろ! |





















